4月 教会長のお話し

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         おかげさまで生還してまいりました
     3月21日の朝、成田空港のロビーで私は、ある映画のラストシーンを思い出していました。
    「ジュラシックパーク」島から救出された飛行機の中、誰一人しゃべらず、バックに静かな音楽が流れ、エンディングロールとなっていく ・・・ 。

    私にとってのインド仏蹟巡礼は、大変感動的でもあり、衝撃的でありました。

    匂いに敏感で地獄耳(笑)、虫や野生の生き物は、何を考えているのかわからないのでとっても苦手!(人間の方が怖いという方もいますが・・・)。
    すべてを備えているというインドに次はあなたの番よ、と言って頂いてからのこの一年!ず〜と!心の片隅に(ふ・あ・ん!)というものがこびりついておりました。

    いよいよ近づいてきたある日、新大阪駅まで主人が見送りに来てくれることになっていたのですが、「3月11日考えたら当番で、10日の晩から教会に泊まらないといけない。」と言われました。
    これは反対にご守護とうけとめ、息子にお願いしました。「いいよ」と二つ返事で言ってくれ、天にも昇る気持ちでした。
    10日の晩主人を見送り、急いで最後の荷造りをしていると、「お母さん早く寝たほうがいいよ」と言う息子の声に、ふんぎりをつけ床につきました。
    翌早朝、炊飯器の炊けた音楽で目が覚めました。
    ダイニングに降りていくと朝食の準備が・・・・、暖かい味噌汁・卵焼き・海苔に梅干しが並べられ、座るなりアツアツのご飯が目の前に置かれました。
    私は胸がいっぱいになりました。
    「当分、日本食が食べられないと思って・・・」と、息子が熱いお茶と食後のコーヒーまで出してくれました。

    予約していたタクシーに二人で乗り込み、新大阪駅まで向かいました。新幹線のホームまで見送ってくれた息子を、うれしくて思わず携帯で写真をとりました。
    「同じ行くんだったら、楽しんできたら」と言ってくれた息子の言葉と、大阪教会の聖壇でお役をしながら、念じてくれている主人、姫路で「うちの教会長さん大丈夫やろか?」と祈って下さっている信者さん方・・・の、後押しのおかげさまを沢山頂きながら、まずはご本部へと出発させて頂きました。
    インドのことはこの後もお伝えさせて頂きますが、本当におかげさまで多くの学びと、味わうことのできない体験をさせて頂きました。
    ありがとうございました。

     4月の会長先生ご法話は、「あなたも私も、みな仏」です。
    (衆生と仏は一つ)では、その自覚に立って日々の精進をさせて頂くことの大切さをお示し下さり、
    (真(まこと)の自分を知る)では、四無量心〔慈心・悲心・喜心・捨心〕の心で求道しあいながら
    「真の自分を知る。生仏一如と気づく。それが、私たちの一生のテーマです。しかも、仏道は無上道といわれるように、一度わかってもさらにあくなき探究を、精進をせずにいられないのが人間の本領であります。そして、それは心を具えた生(いのち)としての仏性のはたらきなのです。」
    とお示し下さいました。

    釈尊の歩まれた道をたどるまえに、多くのおかげさまを頂けたことに感謝し、仏さまと一つなのだという自覚をもって、仏性礼拝に徹する4月でありたいと思います。

    ・・・・ インドの報告はまだまだ続く ・・・・                    
                                合掌
                       姫路教会長  河南 有紀
     


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